和菓子
Japanese confectionery
茶の湯の普及を機に庶民の生活に浸透
城下町で栄えた茶の湯によって洗練され、芸術としての質を高められた和菓子は、仏事によって大衆に広まり、寺社菓子、縁起菓子、祝い菓子、四季折々の菓子として庶民生活に浸透していきました。
庶民にも和菓子が浸透していった要因は、真宗王国といわれる信仰心の厚い土地柄が挙げられます。加賀の国では、報恩講の際に落雁や餅、饅頭、最中が盛大に供えられました。それらは仏事の後、参加者に分け与えられ、門徒の楽しみともなり、また、法事や僧侶の月参りでも和菓子は用意されたとされています。
加賀の和菓子には、他の地域よりも少々甘みが強いものがあります。湿度の高い北陸では、砂糖を多めに入れてその保存性を高めたほか、積雪が多い寒冷地であることから、カロリーをしっかり摂取するために甘みを強くしたという説が有力です。また、当時の北前船が運んだ阿波の和三盆は高級品であったため、なかなか庶民の口には入らないものでした。そこで、和菓子の高級感を高めるためにも、砂糖をふんだんに使ったものが生まれ、それが現在にも受け継がれたという説もあります。
<市内の和菓子 主な店舗>
① 松葉屋 0761-22-0120 小松市大文字町69
② 行松旭松堂 0761-22-3000 小松市京町39-2
③ 徳田盛華堂 0761-22-1286 小松市八日市町44-12
④ 加賀菓子処 御朱印 0761-21-8311 小松市八日市町34
⑤ 長寿庵みのわ 0761-44-3120 小松市蓑輪町ニ-1-4
⑥ 河田ふたば 0761-47-2065 小松市河田町リ92